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執筆者の写真Naoko Moller

窓を開けて…羽ばたく子どもたち

私の3番目の子、娘,まやが結婚しました。

親戚一同招待しての式は無く、フロリダへ旅行し、そこで入籍をして来たのです。

すでに一緒に何年も、生活を共にしていた二人ですが、入籍は大きな節目となったことでしょう。



なんだかんだと言いながら、私の子どもたち三人は自立心があり、それぞれの道を自分で切り開いているような気がします。


母親の私とは大違い。


私と言えば、お寺の娘として生まれ、親の大きな庇護の中で、生きてきました。


嫌だな、と思ったこともありましたが、大きな波風を立てることなく成人しました。


でも、それで不幸せだったとか、後悔するとか、と言う気持ちはありません。


窓から外を見て、「ああ違う世界もあるね」と、そのくらいしか考えなかった気がします。


時に、窓を開けて外の空気を入れる。これで満足でした。



与えられて箱の中で自分で居場所を作ることで満足していたと思います。


その結果として、両親も喜ぶだろうと、(本当に喜んだかはわかりませんが)良かれと思って大学卒業後、一ヶ月後に結婚しましたが、20年目にしてそれは終わりました。 



そして、50歳になり、ようやく自分の「窓」を開け、外の空気を吸うだけではなく、自ら、外に飛び出したのです。



そんな私を見て育った子供たちは、若い時からそれぞれの「窓」を開ける準備をし、早々と開けて飛び出していきました。


それぞれ、離れてはいますが、人に迷惑をかけず、健康で幸せに、愛に満ちた人生であることを願います。

あまり頼りにならない母親ですが、必要な時には寄り添い、共に、笑い、悩むことができるように、いつも見守って行きたいと思います。



子どもたちに幸あれ

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